富士登山2019 日本のてっぺん 前編

woodrich

2019年08月15日 13:45

「ぼく、どこまで登ってきたの?」

「頂上まで」

富士登山の下りで時々声を掛けられます。

WR:「タケル、格好良い言い方教えてやろうか」

タケル:「なに?」

WR:「どこまで登ってきたの?って聞かれたら、”日本のてっぺんまで”とか、”日本で一番星に近い所まで”とかって言ってみな」

WR:「恥ずかしいからやめてー」

そんな会話をしながら”日本のてっぺん”から下ってきたのでした。



昨年初登頂した彼、当分富士登山はないだろうなーって思っていたのですが

まさかのリピーターにw

聞いてみたら、令和元年の御朱印と杖(金剛杖)の印が欲しいとのこと。

それと、昨年の忘れ物「てっぺん登頂」が目標のようで・・・



7月に夜登山を一度計画し登ったですが、眠気と寒さで元祖七合目でリタイヤ

改めて計画するも登れる日は8月12-13日しかなく、台風10号発生で山頂天気予報は最悪でしたが

8月12日、快晴



浅間大社でお参りしてから富士宮口五合目に到着

現地で荷物の最終チェックをして、靴を履き替えるときに事件が起きたのでした。

彼の愛用靴は地下足袋なのですが、持ってきた地下足袋がもう履けなくなった小さい地下足袋でw

一旦自宅に戻っても往復1時間半はかかるし、コースタイムが崩れる。

ラストチャンスだったのに今年はダメかーっと思っていたら

なんと、五合目駐車場に下山して休憩していた後輩と息子さんが!!

事情を話したら、「息子の靴貸しましょうか」 と登山靴をありがたくGET。

しかも靴下を二重履きしてシンデレラフィット◎

後輩の自宅は”木の花”という町内で、山車人形もコノハナサクヤヒメ

奇跡の靴とでもいいましょうか、導かれている気がしました。



8:30スタート

順調に登っていきます。

何度も登ったことがある富士山ですが、お盆シーズンに登ったのは初めて。



連休ということもあって登山者が多いのは想定内でしたが、ビビったのは外国人の多さ。

日本人が圧倒的に少ない気がしました。

気になったのがこのグループ



中国のグループでしたが、杭州の旗を掲げてました。

「まさか山頂でこの旗をぶっ差すわけじゃないだろうな」

という被害妄想がw

先に登って、何としてもそれは阻止せねば!なんて思っていましたが、

気が付いたら先を越されていましたw



元祖七合目(標高3010m)では日本一美味しいおにぎりでパワーチャージ◎



昨年初めて食べたのですが、この美味しさ、マジやばいです!!

元七出発がちょうど11:30、ここからが正念場ですね。



やはり標高3000mを超えると高山病のリスクが一気に上がるような気がします。

個人差はあると思いますが、昨年の彼は八合目手前から頭痛が始まりました。

今回も「痛い痛い」が始まりました。

ここの判断が父として難しいところ

顔色、唇の色を気にしながら、深呼吸と水分補給を繰り返し、ゆっくりゆっくり登りました。

八合目では気休め酸素を購入して吸引、重度に体調が著しい人には効きそうですが、

今の彼には魔法が必要。



もともと顔色が悪くないので安心していましたが、吸ったとたん元気にw

それでも頭痛の波が起きていたのでした。



九合手前の鳥居跡では去年同様、外国のコインに興味津々



九合五勺では青年会の三井さんに元気を頂き、もうひと踏ん張りです。





山頂の鳥居が目の前に見えてくると

この笑顔!!


わかるなー この気持ち。

どこから湧いて出てくるのか、最後は結構力強く登るんだよね。





無事に山頂奥宮まで登りきりました。





天候のこと、地下足袋のこと、無事に登頂できたこと、

先ずは感謝、そして明日の無事をお祈りしました。

浅間大社奥宮で参拝後は久須志神社まで約40分かけて移動

もう少し時間に余裕があれば、山頂から見る剣ヶ峰に沈むダイヤモンド富士を狙えましたが



彼の体力が優先ですね。酸素という魔法の効果も薄くなり、小屋についたら即効で寝てしまいました。



そりゃそうだね、約9時間も歩いたのだから・・・

つづく・・・


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